私には塗装業を営む幼馴染みがおり、前回も前々回もその幼馴染みに自宅の外壁塗装をしてもらった。
幼馴染みのため他の業者で塗装をしてもらうより安く済む、その代わり塗装業者の都合に合わせてあげなくてはならない。
外壁塗装にもシーズンがあるらしく、最も忙しいのは春と夏、梅雨など雨が降るシーズンは客が嫌がるらしい。
私、「うちの塗装はいつしてくれるの?」
幼馴染みの塗装業者、「7月に入ってから」
私、「7月はまだ梅雨だろ」
幼馴染み、「お前の奥さん、梅雨でも化粧をするだろ、それと同じだよ」
冗談かと思いきや、7月になると自宅に足場が組まれ外壁塗装の準備が始まった。
私、「雨に濡れても塗装は問題ないの?」
幼馴染みの塗装業者、「お前の奥さん雨の日でも問題ないだろ」
私、「・・・」
確かにうちの家内は、雨が降ろうが雪が降ろうが化粧をする。
塗料を塗る前に、剥がれた古い塗装を剥がしたり、ヒビ割れ箇所をコーティングするなど下準備が必要。
私、「雨が振っているのに外壁のヒビ割れは直せるの?」
幼馴染みの塗装業者、「上からの雨は庇(ひさし)で濡れないし、横からの雨は防護ネットで濡れないから大丈夫」
確かに、よほどの強風でなければ外壁が雨で濡れることはない。
足場を使って屋根に上がると、雨が振っているのにヒビ割れ補修をしていたため
私、「屋根も雨が振っているのに直せるの?」
幼馴染みの塗装業者、「雨が振っているから直すんだよ、直さないと雨漏りするだろ」
庇やネットで雨を防げる外壁と違い、屋根は雨でモロに濡れる。
私、「濡れた屋根でも塗装は出来るの?」
幼馴染みの塗装業者、「お前の奥さん、化粧をする前に保水液を塗って肌を潤わすだろ、それと同じだよ」
なにか言いくるめられている気もするが、前回も前々回も幼馴染みに外壁塗装をしてもらったが、なんの問題もない。
塗装シーズンではないため安上がり、雨は心配だったが塗装をしてくれたのはプロの塗装業者、プロに任せておけば上手くやってくれる。